New Race of Line Trace Robots for Beginners
中・高生が自分で工夫し”作る・創る”よろこびを!
1.スマッツ・ロボスプリント組立キットのご案内
ロボスプリントネオ2・Robosprint Neo2
ロボスプリント組立キットは、スマッツ株式会社が、公益財団法人ニューテクノロジー振興財団とバンダイロボット研究所(東京都台東区)の技術協力を得て開発し、制作・販売しています。2004年から2005年に、有志が集い、原型となるキットのモデルを開発しました。当初は、中学生・高校生を主体とした教材目的のため、開発しました。現在は、5回のバージョンアップを経て、大学生・企業の初心者研修用にも採用して頂いております。その後、更なる小改良を加えて、今日に至っています。
歴代のロボスプリント(オーム社より)
組立てたキットは、各地で行われる「マイクロマウス競技会」ロボスプリント競技に公式キットとして参加して性能を競う事ができます。「マイクロマウス競技会」は、2007年からはじまり、2014年で8年目を迎えています。
2.ロボスプリントの特徴
●ロボスプリントを組立てていく過程で、ハードウエアとして基本的な電気回路を理解する事ができるようにしました。キットには、部品別に必要なパーツを必要数に小分けして、一式セットしてあります。ハンダごてがあれば、マニュアルに沿って、すぐに組立てすることができます。 →組立説明書(キットの組立説明書の最新版です)
●ロボスプリントには、サンプルプログラムを書き込んであります。そのままでも動かすことは可能ですが、さらに、C言語によるプログラムを作成することでカスタマイズすることができます。
●ロボスプリントの仕様
機能 | 床面の白線を検出トレース走行する組立型自律型移動ロボット。競技では2台が同時スタートし、長さ8m、幅45cmの直線コースをゴールまでの早さを競い合う。 |
全長 | 185mm |
全幅 | 88mm |
全高 | 50mm |
重量 | 150g |
車輪径 | 30mm |
モータ | 2個 |
ボデイ | プリント基板 |
制御 | PICによるモータ制御 |
センサ | 床面反射式光センサ |
電源 | 単3電池1本(1.5v)、制御電源は昇圧回路で3.3v |
「ロボスプリントキット」
販売:スマッツ株式会社
価格:本体3,800円(税別)
3.マニュアルダウンロード
C言語入門(2014年更新版)
C言語入門(2014年更新版)
C言語が初めての方でも、プログラミングを体験できるためのマニュアルとフレームのサンプルプログラムを用意しました。
Robosprint X2.zip
Robosprint X.zip (準備中)
C言語入門(MPLAB_X対応版)_r1.pdf
Robosprint NEO2でC言語でプログラムを始めるためのMPLABプロジェクトファイル
MPLABプロジェクトファイルとは?
マイクロチップ社が配布しているアプリケーションプログラムです。
C言語のソースを編集して、ロボスプリントNEO2に書き込むことができる形式のファイルを作ることができます。
MPLABは、下記のサイトから無料でダウンロードできます。
http://www.microchip.com/pagehandler/ja-jp/family/mplabx/
※スマッツ株式会社ではMPLAB X IEDバージョン2.05にて動作確認を行いました。
作成したファイルをロボスプリントに書き込むためには、別途、書込機(PicKit)が必要です。
4.ロボスプリント競技会
大会運営の皆様・指導教員の先生方へ
ロボスプリント競技規定と運営方針です。大会運営・指導のご参考にしてください。
競技規定
http://www.ntf.or.jp/mouse/sp_kitei.html
運営方針
http://www.ntf.or.jp/mouse/sprint_management.html
その他不明な点、技術サポートのお問い合わせはスマッツ株式会社までご連絡ください。
ロボスプリントとはこんなロボット競技です!
● 2台以上の自立型移動ロボットが”よーい・ドン!”で同時スタートし、長さ8m、幅45cmの直線コースをいかに速く走らせることができるかを競うスピード競技です。
● 一旦スタートした後はロボットに一切触れてはいけない! ゴール後は急ブレーキを上手く利かせて1mのブレー キングエリア内で停止しなければならない!などのルールが課せられた完全自立型のロボット競技であり、自動 制御技術の基礎が学習できます。
● 初級者でもOK! 作って楽しく、観て楽しい、奥の深いロボット競技です。
ロボスプリント競技会で走るのはこんなロボットです!
● ロボットの大きさは、幅25cm以内、長さ25cm以内、高さ25cm以下とします。
● ラジコンやリモコン等外からの操縦は禁止されています。
ロボスプリント競技はローカル運営を基本とするロボット競技です!
● 全国的な競技会よりも地域主導の大会を数多く開く”草野球方式”を推奨し、日本各地で中・高生向けに、「ロボスプリント」を通したモノづくりを楽しく主体的に学べる場・機会づくりを推進します。
● 競技会の結果や様子は、インターネットのホームページを通して公開、各地の交流・切磋琢磨の機運を喚起します。 全国に”ロボスプリント”の輪を!
2006年狭山工業高校
5.ロボスプリント競技規定と運営
● 競技の概要
ロボスプリント競技は、ロボットを直線に沿って走行させ、その速度を競う競技です。この競技に出場するロボットをロボスプリンタと呼びます。
競技は、細長い直線のコースを使って行います。コースの一方の端をスタート側、もう一方の端をゴール側と呼びます。図1に示すように、コースのスタート側の右(または左)側にスターティングゾーンがあります。コースのゴール側の端の少し手前に、ゴールラインが引かれています。コースのスタート側の端からゴールラインまでの部分の中央には直線が引かれています。ゴールラインからコースのゴール側の端までは、ブレーキングゾーンです。
操作者は、審判の合図で、ロボスプリンタをスターティングゾーンの内側から自由な姿勢で出発させます。ロボスプリンタは、自動で直線に沿って走行し、ブレーキングゾーン内で停止します。
走行時間は、審判のスタートの合図から、ロボスプリンタの体の一部がゴールライン上に達するまでの経過時間とします。ロボスプリンタが、ゴールラインに到達する前にコースから外れた場合は失格とします。また、ゴール通過後、ブレーキングゾーン内で停止しない場合も失格となります。
● ロボスプリンタに関する規定
1 ロボスプリンタは、操縦されることなく、自ら動く必要があります。エネルギー源としては、電池(蓄電池を含む) だけが許されます。
2 ロボスプリンタは、1辺の長さが25cmの立方体に収まらなければなりません。走行中に形状が変化する場合も、常にこの制限を満たしていなければなりません。
3 ロボスプリンタは、競技中にコース内に本体の一部を放置してはいけません。
4 ロボスプリンタは、競技中に操作者により、ハードウェアおよびソフトウェアの追加、取りはずし、交換、変更を受けてはなりません。ただし、軽微な修理・調整許されます。
● コースに関する規定
1 コースの幅は45cm、長さは約9.5mです。コースの一方の端の近くにコースに隣接してスターティングゾーンがあります。スターティングゾーンの大きさは幅30cm、長さ45cmの長方形で、長いほうの辺がコースに接しています。コースのもう一方の端から1mのところに、コースの長手方向に垂直に、コース幅いっぱいにゴールラインがあります。ゴールラインからコースの端までを、ブレーキングゾーンと呼びます。(図2 参照)
2 スターティングゾーン側の端から、ゴールラインまで、コースの中央に直線が引かれています。
3 スターティングゾーンのゴールライン側の辺がコースと接する位置から、ゴールラ インのスターティングゾーン側の位置までをコースの長さとします。コースの長さは、8mとします。
4 コースとスターティングゾーン、ブレーキングゾーンの床面は黒色です。中央に引かれた直線は、幅19mmの白色です。ゴールラインも幅19mmの白色です。